『旅する自転車の本 vol.2』

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少し前に出版されたラ系自転車のムックです。
このシリーズとしては、昨年に続く第二弾。
「スポルティーフ」が第一特集のテーマになってますが、
「ランドナー」のネタもそこそこあって、
こういう書籍の取材の対象になるような、
特別に事情通である詳しい方々を除けば、
旅の自転車に興味のある方々には
かなり愉しめる内容ではないかと考えます。

私も4pほどスペースをいただいて、
エッセイを書かせてもらっております。
モノクロページですが。

それにしても、5年前だとこういうムックの企画は
出版社の編集会議を簡単には通らなかっただろうから、
ずいぶんと変化したものだなあと思う。

自分の本の話で恐縮ながら、
『自転車依存症』が2006年の11月15日発行。
ちょうど4年経ったところですね。

以下のことは、上記のムックとは関係のない一般論だが、
本を出すというのは版元にとっても、著者にとっても、
そう楽なことではないのである。

私も何冊か本を出させてもらっているけど、
作家が、著者が本人だけの本を一冊出すと、
1000万円ぐらい稼げるのじゃないかと
思っている方々が意外に多いのに驚かされる。

実際にそうだとすると、たいへん私もうれしい。

しかし現実はだいぶ違う。

そういうのは、10万部売れるような、
例外的に大ヒットした本の著者だけなのだ。

世の中には100万部も売れる本を書く凄い作家もおられるので、
10万部だと、ふ~ん、てな感じかもしれない。

そんなことはない。10万部は大ヒットなのだ。

世の中に出ている本のほとんどは、
1万部売れたら版元も著者も喜ぶくらいなのだ。

ということは、逆算すると、
本一冊の著者の収入というのは、
有体に言って、50~100万が関の山、ということなのだ。

それ以下のことだって、ある。

世の中で考えられている金額の1/10程度かそれ以下なんである。

毎月一冊本が書ける人なら、それでもいいかもしれないが、
そういう人はあまりいない。

原稿の書き始めから、出版まで、
数ヶ月以上かかるのが普通なのだ。

昨今の出版事情はそういう具合だから、
廃業する作家だって少なくないようである。
私だって、いつそうなるかわからない(^^)。

なので、
「この人の本は大変面白かった」と書いてくださったりすると、
それはもう本当にありがたいのであるが、
「だから図書館で借りてきましょう」と締めくくっていただいたりすると、
感謝のあまり涙が出てきそうになるのである(^^)。

まあしかし、好きでこういう仕事をやっているんだから仕方がない。

そういうわけなので、
拙著をご購読くださっている皆様には、
あらためて厚く御礼申し上げるのであります。

本当にありがとうございます。


The photo is new quarterly journal about traditional bikes
especially randonneuse and sportif written in Japanese.
Its title is just "Cyclo Tourist".

The bike of the cover is ALEX SINGER.

My essay and article are included in it on total 10 peges.