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<<   作成日時 : 2017/05/14 21:05   >>

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私の最初の本である『静岡県サイクルツーリングガイド』を
上梓してから、もう12年近く経つ。

本を書くのは愉しいし、大変でもあるし、時間もかかる。

昔と違って、本で経済的成功を収めるのは困難でもある。

時間給にしたら考えるだに恐ろしいので、
計算したりしないことにしている(^ ^)。

     ●

しかしそれでも、腹の底から「本を書いて良かった」と
思えることがいくつかある。

     ●

そのひとつは、本を書いたことで、
そうしなければ知り合うこともなかったであろう人々と
知り合うことができ、
その中には私の素晴らしい友人になってくれた人々もいた。

このブログを読んでくださっている人なら
言わずもがなであるが、
私はそもそも群れるのが好きではないので、
別に友達が何十人も欲しいわけではない。

通じ合える友人は本当に少人数で充分なのだが、
いまやその少人数の大半は、
私が本を書いたことで知り合えた人々なのである。

     ●

別に自転車の本を書いたからと言って、
表彰されるわけでもないし、
インテリを自認する方々や自転車の碩学の方々から
認められるわけでもない。

ただ、私の友人たちは素晴らしい連中だし、
そういう彼らと本がきっかけで繋がることができたのは、
ひそかに誇りに思っているのである。

     ●

報われた、と思う機会は
どんな人にもそうそうあることではないだろう。

カンボジアのクメール・ルージュの時代を描いた
ドキュメント的な映画『キリング・フィールド』では、
ピューリッツア賞を受賞した米国人記者が
受賞に際して「報われた」と、ひとこと言うシーンが
あったと私は記憶している。

しかし本当に彼が歓喜したのは、
止むを得ずプノンペンに残してきた自分の助手である
カンボジア人と再会したときだった。

     ●

本を書いたことで、あるいは私の不徳の致すところで、
本を書いてから互いに距離を置くようになった友人も
少なくなかった。

奇妙に聞こえるだろうが、
本を書いてからできた友人のほうが、
自分のことをストレートに理解してくれていると強く感じる。

なぜかはよくわからない。

ただ私自身も、同世代なら、
新しい友人のほうが気楽なのは確かだ。

     ●

だいたい私は偏屈者なので、
私と付き合ってくれるような友人はいいやつに
決まっているのだが、
それを差し引いても素晴らしい連中である。

出版事情がこういうご時世だから、
原稿を書き上げても出せない本もあるし、
毎年1冊は出したいと思っていてもなかなか難しい。

それでも彼らは私の仕事をいつも応援してくれている。

ありがたいことである。

ありがとう。

     ●

ナマステ。ピース。アドナイ。










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