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zoom RSS 『自転車をめぐる冒険』

<<   作成日時 : 2008/04/19 16:05   >>

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自転車ツーキニスト、疋田智氏の新著である。
タイトルに、にんまりした人も多いのではないか。
もちろんそれ自体は、メインテーマではないだろうけれど、
この本を読むと、1980年代から現在にかけての
時代の変化があらためて実感されて、
だから今、人は自転車を強く意識するようになったのだなと、
実に納得してしまうのである。

疋田節は健在で、自転車を取り巻く状況を小気味よく切り取って見せてくれる。
その切り口が鮮やかで、しかも3次元的な奥行きがある。
そして仮に音楽的に表現すると、ロックなのだ。氏の文体は。
終始、切れのいいリズムギターが鳴っている感じがする
(リズムギターほど、見かけよりはるかに難しいものはない)。
そのビートに乗って、都市の自転車ワールドでサイクリストが行き当る、
さまざまな風景が語られるのだ。

そこでリフ(音楽的な、合いの手のこと)を入れるのが、
共著のドロンジョーヌ恩田女史。
イラストは面白くもラディカルだし、語り口もたまりませんわ。
こりゃ、書物として稀に見るコラボレーションになったもんです。
すでに次回作を待ちわびる人が、続々と誕生しているに違いない。

しかしまた、そういうノリの良さを下支えしているのは、
このお二方の、人間を見る目なのだ。
自転車は結局、われわれの意識を人間自体へと連れ戻す。
自転車の世界には「通勤」や「競技」や「旅」などいくつか要素があるけれど、
それらをつなぐのは、人間への関心にほかならないと私は思う。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ん?リフとリズムギターって別物ですか?「K.K.Downing」氏は両方いっぺんにこなしてるんだと思ってました。すみません、音楽的知識がほとんど無いもので、どうしようもない暴言をはいているのかも。ちなみに氏は「Judas Priest」のギタリストであらせられます。
やっぱり何処を探しても店頭に無い。取り寄せしてもらわなきゃ。
たぬきさん
2008/04/24 16:21
私事ですが異動になりました。兵庫県の氷上町から柏原なんでそんなに大きな異動ではないんですけど、さすがに慣れの部分が大変で、どたばたではなく、じたばたしている今日この頃です。ありゃりゃ。
たぬきさん
2008/04/24 16:29
「リフ」と「リズムギター」は、私は
別物だと思っておりましたが(^^)、
同時にやることができる場合もあるかもしれません。
トラックを重ねる場合もあるでしょうし。
しかし安定したリズムギターって、実に難しいみたいです。

異動大変ですね。変化は人生には付きものとはいえ。
スムーズに事が運ぶように願っております。
私など毎日のようにじたばたしており、反省です。
白鳥和也
2008/04/25 00:39
ありがとうございます。
もがいて、もがいて、もがきまくるのが、人生かな?
たぬきさん
2008/04/29 19:09
「もがく」のがご商売の
自転車選手の皆様は、
まさにそうでありましょう。
白鳥和也
2008/05/16 23:57
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