二極性の克服

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オリンピックが終わった。
勝負があるのがスポーツというものだから、
その結果は誰にとっても気になる。

だが、終わってみれば、また違う感想を
持つことも可能だろう。

物事は単純に、勝者と敗者には分かれない。

今日、8月15日という日もそういうことではないかと考える。

     ●

勝者と敗者は、それを生み出そうとするシステムがあるから
成立するのであろう。

スポーツは好きでそれをやるのだから、それでいい。

だがすべてがそうであるとは限らない。

そんなことを望んでない人々まで、
勝利と敗北、生と死の二極性に強引に引っ張り込む力というものが、
世界にはいまだに存在している。

人を二極性に屈服させて、支配しようとするのだ。

そういうのから自由になりたいと思うほうがまっとうだろう。

     ●

勝負があるスポーツもまた二極性のうちにあるが、
素晴らしい勝負はその二極性を超えてゆく。

二極性以上の真理を観ている人にも感じさせるのだ。

そういう意味でも、今回のオリンピックは象徴的だった。

この国のこれからを暗示するようなものが多かった。

     ●

団体競技やダブルスで感動のシーンが多かったことは、
とりも直さず、「共有する歓び」そのものだったと思う。

誰か一人がヒーローで引っ張ってゆく図式ではなく、
共同体的に活躍するケースが目立った。

チームワークという言い方ももっともであるが、
それを超えるものを暗示していたようにも感じた。

それぞれが違う個性を発揮しているのである。

各人が各人でありながら、全体としては
とても良い方向に向かった、という印象なのだ。

チームワークのために個性を犠牲にした、というような
ネガティブな感じがどこにもなかった。

また、長年の努力が報われたというストーリーも多かった。

期待されてから10年、いやそれ以上という
選手も多かったのではないか。

さらに、女性が強かった(^^)。

そしてそこに悲壮感がなく、明るかったのだ。

     ●

われわれが生きるこの国には、
世界でもっとも平和な世界を作ろうとしたがゆえに、
世界の苦をもっとも先に味わってきたようなところがある。

1945年の世界もそうだったし、
現在もそうだろう。
ずっと昔もそうだったかもしれない。

私は信じているのだが、二極性という人類全体のカルマを
克服するようなことも、この国から始まっておかしくないはずだ。


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