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<<   作成日時 : 2008/06/21 23:35   >>

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最近、航空機が出てくる小説も読んだりしています。
サン・テグジュペリの『人間の土地』などは以前に読んだ古典でありますけど、
ここ数年では、ほとんど英語圏で書かれたものの翻訳ばっかりですね。

このジャンルに魅かれるきっかけとなったのは、
画像の、ジョン・スミス『消えたパターソン編隊』でありました。
("PATTERSON'S VOLUNTEERS" by John Smith)
グリーンランドを舞台に、現地で小型機のパイロットをしているベトナム帰りの男が、
第二次大戦末期に行方不明となったP51の編隊を探す連中の企てに巻き込まれてゆく話。
サスペンス的要素が多分にあるので、娯楽小説的な位置づけとなることが多いんでしょうが、
それだけでは片付けられない要素があちこちにあって、かなり面白かったです。

極北の地で小型機を飛ばすということがどういうことなのか、
そもそもグリーンランドというところがどういう土地なのか、きわめて興味深く描かれている。
人間の描き方も見事で、ストーリーラインだけで読ませる話ではなかった。
特に、最終ページ最終節の出だしの3行ぐらいがまったくよくできていて、
こういうエンディングの、ある種、歌のような響きは、散文の極致という気さえする。
翻訳もかなり上手いのだろうけど。
大人の小説ですね。

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コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
飛行機は見るのは好きですが乗るのは遠慮したい。同列で船もそうだったりします。ところで、小説の中に登場する航空機・船舶、又それを操る人物はとても魅力的だったりします。実は本文中の作品はどちらも読んだことがありません。けれども、ギャビン・ライアルの『ちがった空』やクライブ・カッスラー氏の作品は忘れられないですね。
たぬきさん
2008/06/23 09:42
ひとつ聞き忘れました、画像の書籍はハヤカワミステリの作品ですよね?
たぬきさん
2008/06/23 09:44
ハヤカワ文庫の「NV511」という番号が付いてますので、
ノヴェルという括りなのかもしれませんね。背表紙は白地です。
ギャビン・ライアルは私も大ファンでありまして、
先手をたぬきさんに打たれてしまいましたな(^^)。
しかし、『ちがった空』はまだ読んでおりませぬ。ああ読みたい。
この作家の作品には、もの凄く辛らつで、なおかつ
それゆえに大笑いできるユーモアがありますね。
白鳥和也
2008/06/23 11:47
毛色は大分違いますが、稲垣足穂の「ヒコーキ野郎たち」はお読みになりましたか? 飛ぶこと自体が目的だった頃の牧歌的な飛行機の話です。
リチャードバックのイリュージョンという小説も面白いですよ。

ところで、自転車好きには飛行機好きが多いように感じています。
なにしろ世界初の動力飛行を成功させたのは自転車屋の兄弟ですからね。
kaz
2008/06/25 22:45
「ヒコーキ野郎たち」も「イリュージョン」も未読でございますが、
確かに飛行機好きの方も多そうですね。
高所恐怖症のサイクリストも私の回りには多いですけど(^^)。
白鳥和也
2008/06/26 00:02
は〜い♪
ところで最近の本屋さんではハヤカワ文庫をほとんど見かけなくなってしまいました。
たぬきさん
2008/07/07 19:18
私は大ファンなんですけどねえ。
白鳥和也
2008/07/07 21:20
五年程前 複葉機かな プロペラ機にいろいろ乗った本がありました 素晴らしい写真付き アメリカとかで乗ったのかな まさかジェット機はなかったと思うけど 白鳥さんみたいな人でしたよ 書いた人は 「丸」の飛行機版のような雑誌の編集長やってた人です
アルキメデス
2009/08/07 23:49
私はとてもそこまで飛行機の知識はありませぬ。
でもプロペラ機はいいですねえ。
インドアをゆっくり飛ぶ模型も好きです。
白鳥和也
2009/08/08 00:26
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